オニツカタイガーのレザースニーカー「TAI-CHI-NM」は万能選手だった話。

ファッション

日本生まれのブランド「オニツカタイガー」が2020年9月にリリースした太極拳シューズをベースにしたレザースニーカー「TAI-CHI-NM」を購入した。

このシューズは牛革のしなやかさ、ソールの6mm厚GELによりスタイリッシュでありながら実用的でもあるニクイ製品、おすすめのポイントなどをシェアしたい。

魅惑のオニツカタイガー「TAI-CHI-NM」

「お洒落な革靴が欲しい」と定番のレザーシューズを何度か購入するも自分のコーデに合わない気がして履かなくなったり、硬い履き心地にヤワな足が悲鳴をあげたりして結局は誰かに譲ってしまい日常で革靴を履くことのない生活をおくっていた。

それでも諦めきれずに定期的なリサーチをしていて、ふと「レザースニーカー」でもいいんじゃないかというコーデに出会った。

「革靴」でありながら履き心地に期待できる「スニーカー」が組み合わさったレザースニーカーを様々なメーカーで見て回ったが、次の理由から捜索は難航した。

  • 「N」などロゴが目立ちすぎるとストリート寄りで革靴感がない。
  • スニーカーなのに意外と履きにくい。
  • 革の表面によってゴテゴテになったり、ビジネスシューズになってしまう。

上記のように革・スニーカーの2つが存在するだけあってバランスが難しい靴だった。結局、イメージしていたスニーカーの爽快感と革靴のドレス感を兼ね備えたシューズは半年かけても見つからなかった。

レザースニーカー「TAI-CHI-NM」の魅力

それからネットで自分の求める理想のレザースニーカーを履いたコーデを見つけることもできず熱も下がってきたとき、ふと立ち寄ったオニツカタイガーで「TAI-CHI-NM」に出会った。

最初は「スリムすぎるな」という印象。

しかし、シンプルなデザインでソール部分も白ではなく茶色がかっていて、履き心地も良さそうだったので、ダメもとで店員さんへお願いして履くことにした。

履いてみようと思ったのはスリムな革靴でありながら、上図のように丸みを帯びた先端部分が良いと思ったからだ。牛革なので程よく柔らかいのも良い。

続いて靴紐、どちらかというとスニーカー寄りのデザインにも見えるが、黒い紐により落ち着いた雰囲気を保っている。白いタグも上品な印象を与えている。

上図の白い部分が最初は気になっていた。しかし、実際に履いてみると清潔感があって良く考えられていると感心した。この箇所が黒になっていたらビジネスシューズ感が出るかもしれない。

店員さんが重要ポイントとあげていた職人による手作業で同じ靴は存在しないというクラフトマンシップが「日本製」という文字から伝わってくる。いいじゃないか。

手を使わず履ける革靴。

上図の「くるぶし」が当たる箇所を見てほしい。ふっくらとしているのがわかるだろうか。私は革靴を購入しては1度も履かないというコントのようなことを繰り返していたが、この部分の柔らかさによって毎日履けるレザーシューズに出会えた。

私と同じように「くるぶし問題」を抱えている人には嬉しいシューズだと思う。

上図のかかと部分は、だらしない履き方をして絶対に潰したくないと思い、アシストグッズ購入も検討したが、意外なことに紐をきつくしていても左右に揺らしながら足を入れることで踵を潰すことなく入った。

つまり革靴の硬さを持ちながらスニーカーのように足だけで履けたのだ。

オニツカタイガーらしさの象徴でもあるサイドラインは同色で控えめだが、他社との違いを明確に伝えてくれている。ここも気に入ったポイントの1つだ。

ソールにGEL。

このソール部分、なんと6mm厚のGELが入っている。

メーカーによれば「中敷の踵部にシューズでは初の採用となる6mm厚のGELを搭載。」とのこと。これは「TAI-CHI-NM」の凄いところと言っていいのではないだろうか。

GELにより踵がフカフカで弾力あるソールのニューバランスに引けを取らない。革靴といえばコンバース並みに「板の上」といったイメージだったが、このソールは最高に心地良い。

履いてみた感想。

オールブラックなのでスラックスには最適だが、ジーンズにもあっていた。いや、そんな簡単な話ではなく上品な感じに仕立て上げてくれたといった方が良いだろう。

カジュアルな装いに「TAI-CHI-NM」を投入すると外し効果なのか化けてくれた。「この組み合わせはないな」と思ったコーデも試すのが楽しくて深夜に独り鏡の前で舞ってしまった。

購入前に靴下チェックをしておこう。

店員さんの一言で気付いたのだが、白の靴下と相性が良い。最後の最後で悩むのが靴下だったので王道の白が合うのは助かる。

ただし、靴自体がスリム形状なので冬用の厚手タイプを履く予定なら購入前に試そう。上図はナイキの極薄ランニング靴下、それに合わせて購入したので革が馴染んでから厚手の靴下を試そうと思っている。

靴がフィットして脱げにくいのはプラス要素だが、靴を脱ぐときに手間取ってしまった。最終的にソール部分を持って引き離すことで簡単に脱げるようになった。

今回、気に入りすぎて履いて帰ってくるという大人になりきれないことをした。しかし、それによって上図のように「どこへシワができるのか」がわかると思う。

これから、靴のケアも丁寧に行っていきたい。

(追記)

今回レビューした「TAI-CHI-NM」は新宿のオニツカタイガーで購入した。価格は税込27500円。記事投稿時点ではオンラインストア販売は行われていないようだ。

店員さん曰く、最初は女性モデルだけだったが男性からの問い合わせも多く、男性モデルも作られたとのこと。

カラーは異なるが公式ストアのTAI-CHI NMページで確認できる。

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